議政府(ウィジョンブ)とは行政全体を統括する朝鮮時代の最高機関のこと。
最高官の領議政(ヨンイジョン)を筆頭に、
左議政(チャイジョン)、右議政(ウイジョン)の3名を中核とした組織です。
現代に置き換えると、領議政は首相、左・右議政は副首相というところでしょうか。
世宗大王のもと、この領議政を18年もの間務めたのがファン・ヒです。
赤い韓服のオジサマたちはちょっと見ただけでは識別しづらいのですが、
ファン・ヒは白くて長い顎鬚が特徴です。
次に、世宗の父・太宗の腹心で秘書のような役割も担っていたチョ・マルセン。
演じるのは「朱蒙」や「トンイ」をはじめ時代劇には欠かせない
ベテラン俳優イ・ジェヨンさんです。
最新作では現在韓国で放送中の「夜警日誌」にも出演しています。
イ・ジェヨンさんの顔は特徴的ですが、色で見分けるならば
チョ・マルセンは眉と髭がグレーです。
そして、右議政の地位にまで上り詰めた朝廷の重臣イ・シンジョク。
彼は黒髭をたくわえた鋭い目付きが印象的な“食わせ物”です。
なお、ファン・ヒとチョ・マルセンは実在の人物です。
ファン・ヒは退官後も一大事があった際は、
世宗の諮問に応じるなどその影響力は絶大だったそうです。
さて、次回は“密本(ミルボン)”についてです。
【ご注意】
本作品には史実とフィクションが混在しています。
歴史上の人物についての解説は本作品における描写に基づいています。